安全にパンケーキスワップでの草コインを買える方法が知りたい!
本記事ではパンケーキスワップの仕組みから、草コインの買い方、そのリスクまでを初心者向けに解説しています。
パンケーキスワップとは
パンケーキスワップはBinance Smart Chain(BSCネットワーク)上に作られたDEX(分散型取引所)です。
新しく誕生した仮想通貨は、バイナンスやコインチェックなどの中央集権型取引所(以降取引所)に上場する前に、パンケーキスワップなどのDEXに上場する場合がほとんどです。
つまり、仮想通貨を最も初期段階で購入出来る場所がDEXで、その代表格がパンケーキスワップです。
以下は一般的な仮想通貨の上場フローです。
まずはDEXに上場し後、海外取引所、かなり遅れて最後は日本の取引所です。
とは言っても日本の取引所に上場する通貨はほとんど無いと言ってもいいです。
パンケーキスワップなどのDEXは仮想通貨が誕生して間もない初期段階で投資が出来るので、投資した通貨が注目を浴び、バイナンスなどの取引所にどんどん上場していったりするとかなりの爆益が期待できます。
その反面、プロジェクトが失敗に終わったりする仮想通貨も沢山あるので、リスクもあり、希望もある。DEXとはその様なハイリスクハイリターンな投資をする場だと言えます。
※2022年現在は、仮想通貨の数が異常に増え続ける一方で、バイナンスなどの取引所の上場審査はどんどん厳しくなっています。
プロジェクトが良ければ取引所に上場出来る訳では無く、非常に期待できるプロジェクトだったとしてもDEXでしか取引出来ない通貨も多くあります。
年々DEXは身近なものとなり、そのリスクも限定的になってきている印象です。
特徴①:DEX(分散型取引所)
パンケーキスワップはDEXの代表格です。
- バイナンスなど、企業が管理している取引所を中央集権取引所
- 管理者のいない取引所をDEX(分散型取引所)
と言います。
DEXはブロックチェーンのスマートコントラクトと呼ばれる技術により、全てが自動で動くので管理者は必要無いのです。
中央管理者のいる企業運営の取引所だと、どうしても口座開設の手続きや審査の手間、従業員などの経費を補填する為決して安くない取引手数料を支払う構造になります。
ですが、DEXでは中央管理者を通さずユーザー同士が直接仮想通貨を取引する為、余計な手数料が抑えられ、管理組織に資産を預けるリスクを回避できます。
さらにネット環境さえあればどんな人でも口座開設をする事無く取引に参加出来るという特徴があります。
特徴②:資産は自分で管理する
管理者がいないので、当然資産の管理は自分自身で行う必要があります。
ユーザーは自身の仮想通貨ウォレットをDEXに接続して取引を行い、取引する事でウォレット内の資産が増減します。
DEXの種類により対応ウォレットが決められていますが、パンケーキスワップを含め多くの場合「メタマスク」を使用するのが一般的です。
メタマスクをまだ持っていない人はこの機会に作っておきましょう。
特徴②:Binance Smart Chain(BSC)ネットワーク
パンケーキスワップは、Binance Smart Chain(BSC)ネットワーク上で動いています。
少し難しい話になりますが、パンケーキスワップを含むDEXは、みんなそれぞれ仮想通貨のブロックチェーンの技術により自動で動いています。
つまり、どのDEXにも動作の基盤となっているブロックチェーン技術があり、そのネットワーク上で動いています。
パンケーキスワップはBinance Smart Chain(BSC)ネットワーク上に作られたDEXになります。
※Binance Smart Chain(BSCネットワーク)Binanceがローンチした独自ブロックチェーンです。
BSCネットワークに上に構築されたDEXの取引手数料(ガス代)はBNBで支払います。
また、BSCネットワークのDEXで通貨を購入する際、法定通貨購入するのでは無く、BNBとの交換(スワップ)というのが一般的です。
BSCネットワークと対等するネットワークとしてEthereumネットワークが知られていますが、Ethereumネットワークでは交換(スワップ)する基本通貨ははEthereumでガス代もEthereumで支払います。
- BSCネットワークのDEXの代表格はパンケーキスワップ
- EthereumネットワークのDEXの代表格はUniswap(ユニスワップ)
と覚えておくと良いと思います。
特徴③:数百以上の草コインが取引可能
パンケーキスワップでは無数の通貨を取引する事ができます。その理由として、特に審査もないので誰でも仮想通貨を上場させる事ができる為です。
それが原因で詐欺通貨も多くありますが、これからとてつもない速度で飛躍するような通貨も沢山あります。
どの通貨もバイナンスなどの中央集権取引所への上場を目指しており、我々投資家にとって、取引所へ上場前の初期段階で仮想通貨に投資出来きるパンケーキスワップは、とてつもない爆益を狙える可能性のある非常に魅力的な場所と言えます。
ほとんどの場合、リリースしたてのプロジェクト(仮想通貨)は、パンケーキスワップ(BSCネットワーク)かユニスワップ(Ethereumネットワーク)のどちらか、もしくは両方に上場させる事が一般的です。
パンケーキスワップでで来る事
パンケーキスワップでは、
- 草コインの売買
- 流動性マイニング
という2つの稼ぎ方があります。
それぞれ見ていきましょう。
草コインの売買
前章で説明した様に、パンケーキスワップにはバイナンスなどの中央集権取引所へ未上場の仮想通貨が無数に上場していますので、これから頭角を表す様なプロジェクト(仮想通貨)の初期段階で投資する事が可能となります。
流動性マイニング
任意の通貨ペアを預けて流動性を提供する事でその利息が貰える仕組みがあります。
パンケーキスワップでは、流動性が低い(取引量が少ない)通貨が沢山上場しています。
その様な流動性が低い通貨は、買いたい人がいても売りたい人がいなければ取引が成立しません。
その対策として「流動性マイニング」という仕組みが導入されており、任意の通貨ペアのをパンケーキスワップに預け、流動性を提供する代わりに利息を貰う事が出来きるという仕組みです。
初心者の方は結構難しいので、流動性マイニングについて詳しくはこちらで解説しています。
パンケーキスワップで草コインを買う方法
パンケーキスワップで草コインを買う方法を初心者向けに1から解説致します。
今回はパンケーキスワップでEverdome(エバードーム)を購入していきます。
①国内取引所から海外取引所に資金(仮想通貨)を送金する
国内取引所から海外取引所へ資金(仮想通貨)を送金します。
パンケーキスワップの手数料はBNBで支払うので、ウォレットにBNBが入れておく必要があるのですが、国内取引所ではBNBを取り扱っていません。
ですので、まずは海外取引所でBNBを購入する必要があるのです。
しかし海外取引所は日本円での入金は出来ない為、海外取引所でBNBを購入する為には国内取引所から海外取引所へ資金(仮想通貨)を送金する必要があります。
今回は国内取引所のGMOコインから海外取引所のバイナンスへリップルを使って送金します。
送金に使う通貨はリップをオススメします。
GMOコインからバイナンスへの送金の手順はこちらを御覧ください。
②海外取引所でBNBを購入する
バイナンスへリップルが送金出来たらBNBを購入します。
バイナンスでBNBを購入する方法はこちらを御覧ください。
③BNBをメタマスクに送金する
バイナンスでBNBを購入出来たらBNBをメタマスクへ送金します。
バイナンスからBNBをメタマスクへ送金する方法はこちらを御覧ください。
④パンケーキスワップで草コインを購入する
メタマスクにBNBの入金が完了したら、メタマスクをパンケーキスワップに接続してお目当ての仮想通貨を購入していきます。
今回は「Everdome」をパンケーキスワップで購入してみたいと思います。
パンケーキスワップにメタマスクを接続する
パンケーキスワップにメタマスクを接続する方法はこちらをご覧下さい。
購入したい通貨のアドレスを入力して購入する
パンケーキスワップとメタマスクの接続が完了したら、お目当ての通貨を購入していきます。
パンケーキスワップは誰でも通貨を上場させられるという特徴がある故偽物の通貨も存在します。
必ず公式のコントラクトアドレス(通貨を識別するアドレス)を入力しましょう。
公式のコントラクトアドレスはコインマーケットキャップからコピーしましょう。
コインマーケットキャップで「Everdome」を検索し、赤枠のBSCネットワークのコントラクトアドレスをコピーします。
続いてパンケーキスワップのサイトで、左上の「トレード」→「通貨の交換」をクリック。
すると「BNBをどの通貨にスワップ(交換)しますか?」という画面が出るので、赤枠をクリックして、先程コピーしたEverdomeのコントラクトアドレスを入力します。
Everdomeが表示されたら「インポート」をクリック。
※この時、ロゴが表示されない場合がありますが、マーケットキャップからコピーしたコントラクトアドレスであればあっていますので問題ありません。
「不明なソース」と表示されますが、これはどの通貨でも表示されるので問題ありません。
インポートします。
インポートが完了したら、BNBとDOME(Everdome)のペアに変わっています。
スワップしたいBNBの数量を入力してスワップしていきます。
スワップ完了です!
スワップが完了するとDOMEがメタマスクに入って、、、、ません!!
そうです。メタマスクはウォレット内に通貨が入っていても、表示設定をしないと表示されないという特徴があります。
DOMEのコントラクトアドレスを以下から入力して表示させます、
コントラクトアドレスを入力して「Add Custom Token」をクリック。
表示されました!
BNBとDOMEのスワップが完了です。
メタマスクに入っている仮想通貨は必ずハードウェアウォレットに入れましょう。
メタマスクはハッキングの被害がとても多いので、舐めていると本当にハッキングされます。
ハッキングされたくないという方はこちらの記事も読んでおいて損はありません。
ポイント
購入した通貨のチャートについて
パンケーキスワップはチャートがラインチャートなので見にくいです。
パンケーキスワップなど代表的なデックスに上場している通貨のチャートはこちらから見ることが来ます。
dextoolsの使い方はこちらを御覧ください。
パンケーキスワップで通貨をスワップ出来ない時の3つの対処法
パンケーキスワップで通貨をスワップ出来ないときはおそらく以下の3つが原因かと思います。
BSCネットワークに切り替わっていない
パンケーキスワップはBSCネットワーク上のDEXなので、メタマスクのネットワークがBSCネットワークに切り替わった状態でなければメタマスクを接続する事が出来ません。
メタマスクはデフォルトではEthereumネットワークになっているのでBSCネットワークに切り替える必要があります。
メタマスクをEthereumネットワークからBSCネットワークに切り替える手順はこちらの記事で解説しています。
ガス代のBNBが入っていない
パンケーキスワップでの手数料(ガス代)はBNBで支払う為、メタマスクにBNBが入っていないと取引が出来ません。
良くウォレットに入っているBNB全量をスワップしてしまいますが、そうするとスワップした通貨からBNBに戻すときにガス代が足らずにスワップ出来ません。
ス代のBNBは常に少量ウォレットに残しておきましょう。
スリップページが狭い
おそらくこちらがパンケーキスワップで通貨をスワップ出来ない原因のNO1じゃないかと思います。
スリップページというのは、容認する値滑りの値の事です。
リアルタイムで値動きする価格に対して、スワップボタンを押してから注文が約定するまでにタイムラグがあるかと思います。そのタイムラグの間に容認する値滑りがスリップページです。
とある仮想通貨を1ドルの価格で購入したかったとします。
「スワップボタンを押したときは価格は1ドルだったのに、注文が約定したのは2ドルだった。」みたいな事になると困るのでスリップページというのが存在します。
例えば、スリップページが3%なら、スワップを申請してから注文が約定するまでに「3%の値動き以内ならそのまま購入してくれ」という注文を出したという事になります。
スリップページは注文画面の右上歯車マークからから変更する事が出来ます。
デフォルトではスリップページが1%か5%程度に設定されています。
その為、激しい値動きのときなどは注文が中々約定してくれません。
スリップページの値は自分で変更する事が出来るので、場合によって使い分けると良いかと思います。
私は、上場買い(新規通貨が上場した瞬間に買うこと)のときなどはスリップページを40%程度に設定して購入します。
上場買いなど注文が世界中から殺到するときなどはスリップページがデフォルトの3%ではまず通らない為です。
注文が通らないときはスリップページを少しずつ上げてみつと良いと思います。
パンケーキスワップでの3つのリスクと対策
パンケーキスワップはリターンも大きいですが、その分リスクも大きいです。
考えられるリスクを理解して無理のない投資をしていきましょう。
プロジェクト失敗、詐欺
パンケーキスワップは誰でも通過を上場させる事が出来るという特徴があるので、資金を集めて行方を晦ます詐欺プロジェクトや、開発資金が底をつき、プロジェクトが失敗に終わるものなどが多くあります。
実際2021年は、3000以上のプロジェクト(仮想通貨)が消えていったと言われています。
そうなると自分が投資していた資金は消滅してしまうので、開発者の実績や背後にいるベンチャーキャピタルの存在など、プロジェクトをしっかり精査する必要があります。
プールのハッキング
パンケーキスワップ自体も当然ハッキングのリスクはあります。実際過去にハッキングの事例はあり、常にハッカーの攻撃対象となっています。
流動性マイニングの預かり資金の貯蔵庫(プール)がハッキング対象となりますので、流動性マイニングやステーキングは完全な余剰資金で行う事をおすすめします。
バイナンスなどの中央集権取引所でもステーキングは出来ます(利率はDEXより劣る)。
DEXでの流動性マイニングやステーキングはリターンも大きいですがハイリスクというのを覚えておきましょう。
メタマスクのハッキング
メタマスクのハッキング被害は最も多いハッキング被害です。
メタマスクのハッキングの対策は色々出来いる事はありますが、資金はメタマスクに置かずにハードウェアウォレットに置くというのが一番効果的です。
メタマスクは資金の仲介に使うだけで保管はハードウェアウォレットでというのが草コイン投資の鉄則です。
ハッキングされたら資金を取り戻す事は出来ないので、泣き寝入りになります。
絶対資金を盗まれたくない!という方は記事中盤でも紹介しましたがこちらの記事を読んで見てください。
まとめ
以上パンケーキスワップで草コインを買う方法でした。
これで草コインを買えるようになったと思いますが、パンケーキスワップはリターンも大きいですが、リスクも大きいという事がおわかり頂けたと思います。
流動性マイニングのハッキングリスクは完璧には防ぎ用が無いですが、草コイン投資ならそのリスクを極限まで減らす対策はあります。
ですので私は流動性マイニングで稼ぐより、草コイン投資の方が好きですしオススメ出来ます。それでは皆さんの爆益を心から願っています。