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パンケーキスワップ:ファーミングって何?初心者向けに仕組みを解説

困ったクマ
パンケーキスワップのファーミングって何?
流動性マイニングやらイールドファーミングやら専門用語のオンパレード何がなんだかわからない!

解決致します

本記事では非常にややこしい「イールドファーミング」「流動性マイニング」などややこしい部分の理解と仕組みを分かりやすく解説しています。

この記事を読むことで「なぜパンケーキスワップは高利回りが出せるのか?」という部分を根本の部分から理解する事が出来ます。

パンケーキスワップでの稼ぎ方

パンケーキスワップでは以下の2つの稼ぎ方があります。

  • 草コイン投資
  • イールドファーミング(ファーミング)

後者がいわゆるファーミングの事で、この「イールドファーミング」についての仕組みと専門用語などもわかりやすく解説していきます。

パンケーキスワップ:イールドファーミングの仕組み

イールドファーミングとは、流動性を供給(流動性マイニング)することにより、その対価を得る事です。イールドファーミングと流動性マイングを同じとする人がいますが、実際は違います。

流動性を供給する事を流動性マイニングと言い、流動性提供によりその対価を受け取る全体的な収益モデルをイールドファーミングと言います。

イールドファーミングの仕組み

なぜ流動性を提供する必要があるのか?

草コインは流動性が少なくて交換したい時に交換出来ません。(買いたい時に買えない)
通貨の取引を行う際、買いたい人と売りたい人のマッチングにより初めて取引が成立するのが一般的な取引所です。

ですが、パンケーキスワップにはまだ人に知られていない様な草コインが沢山あり、それらは流動性が少なく、買いたいときに買えない(売り手がいない)という問題があります。

それを解消する為にAMM(自動マーケットメイカー)というシステムをパンケーキスワップは導入しています。

ポイント

流動性とは

市場に出回る通貨の量のこと。

流動性問題を解決したパンケーキスワップのAMM(自動マーケットメイカー)

流動性が少なくて取引が成立しない問題を解決する為に流動性プールと呼ばれるものが作られました。流動性プールと言うのは、流動性の貯め池みたいなイメージで良いと思います。

つまり、通貨を買いたい人は売りたい人からでは無く、流動性プールから買う(交換)するという事になります。

パンケーキスワップのAMM

買い手側は購入手数料を払います。

その手数料の大部分は流動性提供者への報酬として与えられます。(流動性マイニング)

パンケーキスワップのAMM

※買い手の手数料は0.25%

  • 0.17% – 流動性プロバイダーへの報酬
  • 0.03% – パンケーキスワップ側へ
  • 0.05% – CAKEの買戻しとBurn

手数料配分の仕組みは深追いすると難しいので、買い手が払った手数料0.25%の内、0.17%が流動性提供者への報酬にあてられると覚えておけば良いかと思います。

パンケークスワップの異常なAPY(年利)のカラクリ

流動性を供給(流動性マイニング)を行うと報酬が貰えるという事を説明してきましたが、イールドファーミングは実はそれだけではありません。

年利300%を超えるような異次元のAPY(年利)のカラクリを説明していきます。

流動性を提供(流動性マイニング)

流動性マイニングする事で貰える報酬は、「LPトークン」です。
LPトークンは後に仮想通貨と交換出来るチケットの様なものという認識で良いと思います。

例えば、XRP-BNBという通貨ペアの流動性を提供したとします。
その対価としてXRP-BNBのLPトークンがもらえます。

※流動性はペアで提供し、流動性て提供はいつでもキャンセルができ資金を償還する事が出来ます。

収穫する(イールドファーミング)

流動性マイングの報酬として受け取ったLPトークンをテーキングする事で「cake」というパンケーキスワップのガバナンストークンが寄与されます。

ポイント

ガバナンストークンとは

意思決定に参加できる権利を示すトークン。

投票券や株式みたいな物ですので、仮想通貨市場に上場しており価格がついています。
いわいる仮想通貨です。

PancakeSwapのCAKEは非常に人気のトークンで2021年には急激な価格高騰を見せています。

つまり、流動性マイニングで得たLPトークンはcakeを得る為のチケットみたいなものなのです。

パンケーキスワップユーザーの間ではこのcakeを貰う事を「収穫」と言ったります。

さらに報酬はまだ終わりません。

シロッププール(ステーキング)

収穫したcakeをさらにステーキングする事で、任意のトークンが貰えます。
パンケーキスワップではこの仕組を「シロッププール」と名付けられています。

シロップロールでは任意のプロジェクトが選択出来き、ラインナップされているプロジェクトは全てパンケーキスワップに上場しているので当然トークンを売って換金する事も出来ます。

シロップロールにはcakeも選択出来るので、cakeの量をさらに増やすことも出来ます。

シロッププール(ステーキング)

この3層構造の報酬形態がイールドファーミングの全貌で異常なAPYを実現しているカラクリとなります。

異常なAPY(年利)のカラクリ:まとめ

  1. 任意の通貨ペアで流動性を提供するし、その通貨ペアのLPトークンを得る(流動性マイニング)
  2. LPトークンをステーキングし、cakeを獲得する(イールドファーミング)
  3. cakeをステーキングし、さらにcakeを増やす

この3つの仕組みにより、年利が100~300%という様な、金融市場では類を見ない異次元なAPYが実現しています。

パンケーキスワップ:イールドファーミングのリスク

金融市場ではどんな商品にもリターンに見合ったリスクが必ず存在します。
当然イールドファーミングの高いAPYの裏にはそれ相応のリスクがあります。

そのリスクを3つ説明していきます。

①インパーマネントロス

流動性プールに通貨ペアを預けている間にその通貨の価格が大きく変動した時に生じる損失の事を「インパーマネントロス」と言います。

流動性プールではA/Bは同等価値になるように自動で数量が調整されるという仕組みになっており、その仕組みがAMM(自動マーケットメイカー)特有のリスクとなっています。

例えば、流動性プールにXRP-BNBの通貨ペアを預けていたとします。
XRPの価格が上昇し、BNBの価格は変動しなかった場合お互いの通貨を同等価値にしようと枚数の調整が行われます。

XRPの枚数が減り、BNBの枚数が増えます。つまりこの場合、XRPを普通に持っていた方が儲かっていたという事になりかねません。

インパーマネントロスは片方の通貨の、上昇、下落のどちらでも発生し、5倍の価格変動で損失は大体25%程度だと言われています。

イールドファーミングのリスク

ですが流動性プールを解除しないと損失は確定せず、多くの場合はイールドファーミングの報酬でカバー出来る場合が多い印象です。

②ハッキングリスク

これはパンケーキスワップのリスクというかDifi全体のリスクになりますがハッキングがとにかく多いです。

  • フィッシング詐欺(マルウェアに感染)
  • ラグプル(運営の資金持ち逃げ)
  • 流動性プールへのハッキング
  • メタマスクのハッキング
  • DNSハイジャック

DNSハイジャックというのはパンケーキスワップのURLはそのままで一時的に偽サイトに入れ替わるという恐ろしすぎるハッキングです。。。。

発展途上の仮想通貨業界はまだまだセキュリティー面で脆弱性があり世界中のハッカーが日々新たなハッキング手法を研究をしている状態です。

基本的にメタマスクに資金は置かず、ハードウェアウォレットで通貨を保管する事で多くのハッキングリスクは防げますが、流動性提供していたり、ステーキングしていたりするとこれは完全に運任せになります。

その為、イールドファーミングはリスクが非常に高い投資方法だと言えます。

パンケーキスワップはV2に意向してセキュリティーはかなり強固なものになりました。ステーキングなどで稼ぐ場合は、最低限セキュリティーの高いDifiでラグプルの可能性の無い信頼出来るプロジェクトに投資しましょう。

仮想通貨とセキュリティーについてはこちらで詳しく解説しています。

確定申告が面倒

確定申告が本当に面倒です。
エアドロプ、ステーキング、スワップ全て確定申告対象なので自分では不可能に近いレベルでややこしいです。

自分で確定申告出来るのは、ギリ国内取引所だけでやっている人ですかね。
ですので、基本的には「仮想通貨の確定申告ソフトを利用する」の一択です。

まとめ

という訳で、パンケーキスワップのイールドファーミングの仕組みとそのリスクについて解説させていただきました。

イールドファーミングは異次元のAPYを獲得出来る画期的なシステムですが、そこに潜むリスクは仮想通貨業界の中でもかなり高いです。

実践したい方は、出来るセキュリティー対策はしっかりと施し失ってもいい資金ではじめる事をオススメします。

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